解説
しし座のたてがみにあたる部分に放射点のある流星群です。
この流星群は、普段そんなに大量の流れ星を降らせるものではありません。しかし、しし座流星群の母彗星であるテンペル・タットル彗星が、33年周期で公転しているため、33年周期で大流星雨を降らせます。流星群でなく、流星雨とまで言われているのですから、とてもすごい量であることがわかります。1998年の2月に母彗星であるテンペル・タットル彗星が近日点を通過しました。この影響により、1998年、1999年のしし座流星群は大量の流れ星をもたらすことが予測されます。しかも、1998年のしし座流星群の極大時刻は日本時刻で11月18日午前2時〜4時頃と予測され、月は月齢28と月明かりはありません。うまく日本の夜に極大時刻があたり、さらに月も無い夜。後は、空が晴れさえずれば、とてもきれいな流星雨が見られることでしょう。これは、まれにみる最高の観測条件です!!
1966年には、アメリカ・キットピーク天文台では、1分間に約1000個を越える流れ星が観測され、最盛時刻には1分間に約2500個もの流れ星が出現したといいます。今回、これほどの量の流れ星が現れるかどうか、あるいはそれ以上かはわかりませんが、それでも期待に値する流星群であることは間違いありません。
そうそう、「1999年の時でいいや」とか思っている方がいらっしゃいましたら、来年にまわすのはやめておいた方がいいかもしれませんよ。先ほどもお話したとおり、1998年のしし座流星群はまれにみる最高の観測条件なのですから。それに1999年の極大時刻が日本の夜になる確率は、低いそうです。
それでは、晴れることを祈りましょう!