二十八宿とは、白道に沿って天球を28に分け、そこに星宿(せいしゅく)をつくったものです。星宿とは、星座のことです。二十七宿は、二十八宿から牛宿(ぎゅうしゅく)が省略されたものです。月は、27.3日周期で天球を移動するために一日に一宿ずつ二十八宿をめぐります。星宿とは月の宿と言う意味なのです。なおこの27.3日という周期は、月が天球一周を移動する日数であって、月の満ち欠けの日数ではないことに注意してください。満ち欠けには29.5日を要します。
また中国では、天球を蒼竜(青竜?)(東)、玄武(北)、白虎(西)、朱雀(南)の四宮に分け、さらに各宮を七分し、二十八宿としました。
| 読み方 | 和訳名称 | 88星座でいう場所 | |
|---|---|---|---|
| 東方七星宿/蒼竜(青竜?) | |||
| 角 | かく | すぼし | おとめ座のスピカのあたり |
| 亢 | こう | あみぼし | おとめ座の東部 |
| てい | とも | てんびん座の首星のあたり | |
| 房 | ぼう | そい | さそり座の西部 |
| 心 | しん | なかご | さそり座のアンタレスを含む中央部 |
| 尾 | び | あしたれ | さそり座の南東部 |
| 箕 | き | み | いて座の東部 |
| 北方七星宿/玄武 | |||
| 斗 | と | ひきつ | いて座の中央部 (南斗六星) |
| 牛 | ぎゅう | いなみ | やぎ座の西部 |
| 女 | じょ | うるき | みずがめ座の西部 |
| 虚 | きょ | とみて | みずがめ座の中央部 |
| 危 | き | うみやめ | みすがめ座の東 |
| 室 | しつ | はつゐ | ペガサス座の中央部 |
| 壁 | へき | なまめ | ペガサス座の東部 |
| 西方七星宿/白虎 | |||
| 奎 | けい | とかき | アンドロメダ座の西部 |
| 婁 | ろう | たたら | おひつじ座の西部 |
| 胃 | ゐ | えきへ | おひつじ座の東部 |
| 昴 | ぼう | すばる | おうし座にある散開星団 (プレアデス星団、すばる、六連星(むつらぼし)) |
| 畢 | ひつ | あめふり | おうしざ座のアルデバランを含む中央部 (ヒアデス星団+アルデバラン) |
| 觜 | し | とろき | オリオン座の北部 |
| 参 | しん | からすき | オリオン座の中央部 (三つ星、三連星(みつらぼし)) |
| 南方七星宿/朱雀 | |||
| 井 | せい | ちちり | ふたご座の西部 |
| 鬼 | き | たまほめ (たまをの) |
かに座中にある散開星団 (プレセペ星団、魂讃め星(たまほめぼし)) |
| 柳 | りゅう | ぬりこ | うみへび座の北端 |
| 星 | せい | ほとほり (ほとをり) |
うみへび座の中央部 |
| 張 | ちょう | ちりこ | うみへび座の東部 |
| 翼 | よく | たすき | コップ座 |
| 軫 | しん | みつかけ | からす座 |