凍りついた時

凍りついた時が流れ出すときは来るのだろうか。

いつまでも流れない時の中で、

流れるときを夢見ている。

凍りついた時の中で移りゆくのは、冬の次に来る夏。

季節感なんてありはしない。

まるでアルバムか写真集を適当に開くように、

時の流れが漂流する。

違う時に動いた瞬間、少し流れるときがある。

だけど、それも一瞬。

時は再び凍りつく。

そしてまた少し時が流れるときを夢見ながら、

時の動くのを待っている。


ずっと時が流れていれば、もっと楽しく過ごせるはずなのに。


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